新婦様の産みのお母様は他界されており

お父様が再婚をされておりましたので

当日は育てのお母様がご出席されました

 

産みのお母様が他界されたのは

新婦様がまだ幼稚園に通われている頃

 

ほとんど記憶には残っていないそうです

 

小学生の頃に新しいお母様が来られてから

なかなか良い関係を築くことができませんでした

 

思春期を迎えられ　ますます反抗を繰り返される新婦様

専門学校入学と同時に一人暮らしを始められました

「絶対に親の助けは借りない」

そう心に決められていたそうです

 

そして月日は流れ

学生時代からお付き合いされていた方と

ご結婚されることになりました

 

結婚式を迎えられるにあたり

新婦様が心に決められていたことが一つ

それは

「産みのお母様のお着物を着ること」

 

最後の再入場で念願叶い

鮮やかの赤の振袖姿を披露されました

 

そしてそのままエンディングへ

新婦様のお手紙のお時間です

 

「お母さん　この着物を着ることを許してくれてありがとう」

そこには　育てのお母様へ対する言葉が

シンプルに綴られていました

 

その言葉を聞かれた瞬間

お母様の目から大粒の涙が

 

この時お母様はどのようなお気持ちだったでしょうか

 

もう少し優しい言い方ができていたら

寂しい気持ちに気付いてあげられていたら

もっと同じ時間を過ごせていたら・・・

後悔の気持ちと　頑張れという気持ち

様々な感情で涙を流されていたことと思います

 

お互い素直になれず

20年近くすれ違ってこられたお二人の心が

通じ合った瞬間でした

 

これから先も何度もぶつかり合っていかれることでしょう

しかし　寄り添えた瞬間があったことも

きっとお二人の心に残り続けると思います

 

 

わざわざ結婚式はしなくていいかな・・・

とお考えの方もいらっしゃるかもしれません

 

しかし大勢の方を巻き込んで行うからこそ

新郎新婦様含め　その場にいたゲストの人生にまで

影響を与える可能性だってあると思います

 

「意味のある結婚式」

是非私たちにお手伝いさせてください