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- 2022.03.10
2020 年 11 月
ブライダルフェアにご来館されたお二人。
QUANTICでの準備が始まりました。
2021年4月下旬
結婚式まであと 1 か月!というところで新婦様から
「結婚式をキャンセルするか延期する か悩んでいます」
と 連絡が入りました。
コロナの影響なのかと思っていました。
翌日、お二人はご来館されお話を伺いました。
すると、コロナの影響は 関係がないとのこと。
延期の理由を詳しくお伺いをしていきました。
いつも楽しく笑っている新郎様が細い声で
「母の病状が悪化してしまって余命があと 1 月も持たないんです」
私は言葉を失いました。
当初から新郎お母さまが癌の闘病中で
回復傾向にあるので元気になったころに
結婚式をしたいと伺っておりました。
私の母も私が小学生のころに癌を患い
新郎様の気持ちがわかるからこそ結婚式をいいものにしたい
という気持ちは大きくありました。
「回復傾向にあります」
と言われていたので安心していたお母さまの病状。
急遽入院となり、そのままの余命宣告となったそうです。
私自身気持ちを落ち着かせるということもあり、
私は席を 外し仲間に相談をしました。
二人だけでも挙式をさせてあげたい
お母さまにどうにか見せてあげたい
その気持ちがどうしても捨てられませんでした。
ですが、このご時世。
病院に衣装を着て出向くことはできません。
病院の設備上ZOOM などでつなぐことも難しいとの事。
ならばと、二人だけで挙式をしてムービーと写真を撮って病院に送ることに。
当日まで担当以外のスタッフも集め、
挙式の進行やドレスの準備、BGM の選曲、
できる限りの準備を進めていきました。
2021年4月29日
お二人はご来館されブライズルームへ。
準備が終わりそうなころに誓いの言葉を一緒に考えませんか?
と私はブライズに伺いました。
新婦様が新郎様に「プランナーさんにちゃんと言ったら?」と言われ嫌な予感がしました。
「昨日の夕方に母が息を引き取りました、間に合いませんでした」
嫌な予感は当たってしまいました。
「でも、母にはちゃんと見せたいんです。一番楽しみにしてくれていたし、
きっと今日も結婚式の日と間違ってもうチャペルで待ってると思もうんで。」
頑張って笑いながら新郎様が涙を流して言われました。
今のおふたりに私は何ができるだろう。
少しだけ二人に声をかける事しかできませんでした。
そして本番。
たくさんのスタッフがチャペルに集まってくれてスタートした大切な時間。
「きっとお母さま、最前列で待ってますよ。
笑顔で!泣いてもいいから
ちゃんと伝 えてくるんですよ!!!!」
と新郎様に声をかけて始まりました。
お二人が入場して誓いの言葉を読み、
私から結婚宣言と二人へのメッセージを伝えて結びです。
きっと、きっと、お母さまは笑いながら傍に
いてくれていたことでしょう。
2022年3月5日
そんなお二人は延期された結婚式を無事挙げることができました。
お母さまへの想い、近くにいてくれる方への想い
しっかりと言葉にして伝えることができた結婚式でした。
「コトノハオクリ」
これは言葉を送るという事。
結婚式で大切にしたい大切なものです。
これからの人生もすべての方とコトノハを交わし
素敵な人生を送れますように
心を込めて
QUANTIC
福岡県福岡市中央区天神2-3-33
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