ちょうど1年ほど前にお式を挙げられたお客様のお話です

 

新郎様のお父様が他界されており

当日はお写真を飾られるとのことでした

 

お父様について詳しくお伺いすることはなかったのですが

披露宴のラスト　新郎様のご挨拶の中で

お父様についてお話してくださいました

 

お父様が他界された時

新郎様はまだ高校生でした

 

「長男である自分が泣いてはいけない」

「これからは家族を支えられる存在になろう」

 

そう胸に誓い　当時は気丈に振る舞われていたそうです

 

しかしお父様のお話を進めるにつれ

新郎様の目には次々と涙が溢れてきます

 

 

 

「今日だけは許してください」

 

「本当はとてもとても悲しかった」

 

「こんな自分だけど家庭を持ったよ」

 

会場中が温かい涙に包まれました

 

きっとお父様もお近くで見守られていらしたことでしょう

 

そして　立派に巣立っていく息子の背中を

そっと押してくださったことと思います